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社会実装の加速推進に向けたシンポジウム in 北海道・札幌 実施レポート

当団体では、スマートシティの社会実装に向けた取り組みのさらなる加速に向け、地域の企業や団体様と、コンソーシアム会員との創造的な討論と接点機会の創出を目的に、各地で「地域シンポジウム」を開催して参ります。

その第1弾として、2023年1月27日(金)、北海道・札幌の地で
「社会実装の加速推進に向けたシンポジウム~持続的なサービス実装の在り方とは~ 」が開催されました。
当日は352名(現地:105名、オンライン:147名)の皆様にご参加いただき、大変盛況な場となりましたこと感謝申し上げます。

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★Youtubeにアーカイブ動画を公開いたしましたので、見逃してしまった方やもう一度見たいという方は是非ご覧ください。
社会実装の加速推進に向けたシンポジウム in 北海道・札幌


◆当日の概略◆
1.オープニング
 -スマートシティ社会実装コンソーシアム 代表理事 越塚 登
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当団体では社会実装へのこだわった活動を進めていくという決意を述べました。また、先進的にデジタル技術やスマートシティに取り組んできた北海道での開催となった本シンポジウムを通じて、実装に向けた取り組みがさらに加速することへの期待を述べました。

2.来賓挨拶
 -札幌副市長 町田 隆敏 様

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昨年12月に開設されたさっぽろ圏データ取引市場を通じて、分野を横断したデータの活用によるサービスが生まれるスマートシティさっぽろを実現していきたいという思いを述べられました。
また、本シンポジウムがスマートシティの社会実装に向けた取り組みの契機となることへの期待のお言葉を頂きました。

 -内閣府副大臣 和田 義明 様(ビデオメッセージ)和田副大臣.jpg
デジタルの力を使って人口減少などの地方の課題を乗り越え、地方創生を実現していきたいという思いを述べられました。
また、札幌市で開設されたデータ取引市場で、現時点で活用しきれていないデータが活用され、経済が生まれていくことに対する期待を述べられました。
社会実装においては、走りながら磨いていく、ただ絶対には後には引かないというコミットメントが重要なポイントだと言及されました。

 -前デジタル大臣 衆議院議員 牧島 かれん様(ビデオメッセージ)牧島かれん議員.png
日本全体のデジタル化には行政、アカデミア、民間、市民全体で力を合わせて進めていくことが重要だと述べられました。
日本のスマートシティは海外でも高く関心を集めているとのこと。「どこに暮らしていてもWell-beingなまちをつくるにはどうしたら良いか」を考えることが日本ならではのスマートシティのコンセプトだと言及されました。
本シンポジウムが日本のデジタル社会モデルを世界に発信するきっかけとなるよう期待のお言葉を頂きました。

 -デジタル庁 統括官 村上敬亮 様(ビデオメッセージ)村上統括官.png

デジタルを進めるにあたり、地域の暮らしと産業を変えるように設計することが重要だと言及されました。
地域の暮らしと事業者を巻き込み、補助金がなくなっても地域に根付くような持続可能なまちづくりに貢献することへの期待を述べられました。

3.講演
 -札幌市CDO補佐官(北海道大学名誉教授)山本 強 様

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さっぽろ圏データ取引市場の設立までの道のり、今後の可能性についてご説明いただきました。
100個のアプリを実装したとしてもサービスの公開まで行けるのは10個程度、その中でうまくいくのは3個程度であること。
そのくらいの覚悟を持って、完璧を目指す前にまず実装、そして実用することが大事だと言及されていました。

4.パネルディスカッション
 -テーマ1「仕組みの在り方やルールなどデータ流通に求められるものとは」MicrosoftTeams-image (21).jpg
札幌市 一橋様、三井住友海上火災保険株式会社 平野様(当団体理事)、フュージョン株式会社 佐々木様にパネリストとしてご登壇いただき、モデレータは当団体事務局長の永野が務めました。データ流通市場が公設で整備されることの意義やデータを活用した取り組みの事例など、ディスカッションが交わされました。

 -テーマ「持続的なまちづくりに求められる取り組みとは」パネル2.png
更別村 今野様、東電パワーグリッド株式会社 田中様(当団体理事)、イーソリューションズ株式会社 稲葉様にパネリストとして登壇いただき、モデレータは国際社会経済研究所/日本電気株式会社 西岡様に務めていただきました。
更別村での先進的な取り組みをご紹介いただき、また、地域のDXとGXは不可分の関係性であり両軸で進めていかなければならないことやアルミニウムのリサイクルを基にしたカーボンクレジット構想など幅広いディスカッションが交わされました。

5.コンソーシアムのご案内
-スマートシティ社会実装コンソーシアム 事務局長 永野 善之

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当団体の活動のご説明をいたしました。さらに、本シンポジウムで初公表となった、「産官学民の連携によるスマートシティの実現」という思いを込めた当団体のロゴマークをご紹介いたしました。

6.クロージング
スマートシティ社会実装コンソーシアム 理事/日本電気株式会社 執行役員 受川 裕

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新しいことに取り組むフロンティア精神にあふれる北海道・札幌の地でシンポジウムを開催できたことへの感謝と、
社会実装にこだわるコンソーシアムとして、エコシステムを形成することの重要性を述べました。

本シンポジウムのレポートは以上となります。今回のシンポジウムでの多くの学びを活かし、今後のさらなるスマートシティの社会実装の加速に向けて邁進してまいります。